子どもにやる気を起こさせる方法☆

サイエンスタイム®(旧九州サイエンスラボ)

2012年11月07日 17:51

宿題をしない。

受験勉強に集中できない。

学校で寝てる。

部活もいい加減だ。


子どもにやる気を起こさせるのは大変ですww

私たちも同じ課程を経て来たのですが、棚に上げまくりで小言を言いますよね…。


さて、やる気にさせる方法はたくさんあると思いますが、人生であらゆる事に役立つ方法を1つお教えします。

同じ話を是非お子様にしてみてください。



「プラシーボ(プラセボ)」という言葉をご存知ですか?

「偽薬」のことです。

新しい頭痛によく効く薬を開発したとします。

発売するには、安全性を確かめて厚生労働省の認可をもらわなければなりません。

色々な実験を行なって、ある程度の安全性が確かめられると、次は実際に人間に試してみることになります。

これを「臨床試験」と言います。

悪く言うと人体実験です。



さて、臨床試験に付き合ってくれる同じような症状の患者さんを、例えば10名集めたとします。

5名には本物の新薬を。

残りの5名には何の効果もない偽の薬を与えます。

当然、前者の5名には効きますが、何と後者の5名の中に効く人が現れるのです!

これを「プラシーボ効果」と言います。




「良い薬を手に入れた!やった!これで治るんだ!」と信じ込んだことで、人間に元々備わった自己治癒力が活性化して治ってしまうのです。

これは、医療の世界では当たり前に知られた話です。

このプラシーボ効果を使って、手術ができない脳腫瘍を治療する方法が行なわれている国(病院)もあるようです。

大学時代に聞いた実例では、手の施しようが内末期ガン患者が告知された後に「オレはガンなんかで死ぬ人間じゃない!絶対治してやる!!」と強く思っただけで、ガンが縮小したという話があります。

健康食品や栄養ドリンクが効いたような気がするのもプラシーボ効果です。

実は、人間は考えられないような力を元々持っています。

普段は発揮できないだけなのです。




スポーツでは「イメージトレーニング」というのが昔から行なわれています。

これもプラシーボ効果を発揮する方法です。

上手くいく様子をイメージし、周りの歓声やその後の活躍する姿を想像するのです。

「○○高校に行ったら、あんなことやこんな事をしよう。きっと彼女もできるぞ~!」なんて、想像してみるときっとワクワクすることでしょう。

このワクワクする気持ちを大切にすれば、やる気に満ち溢れてきます。




逆に「自分にはできない」「ダメだ」と思ったら、本当にダメになってしまいます。

「勉強せんと合格できんよ!私立には行かせんけんね!!」とか、精神をマイナス方向に持っていく小言はやめましょう。

「頑張れ!」も、重荷になったり、他人事に聞こえたりします。

常に良いイメージを連想する方向に持っていってください。

「あなたは歩き始めるのが早かったのよ。何でも覚えが早くて。だから、受験も大丈夫。焦らずにね」と、周りの人もそんな言葉かけをすると、本人のサポートになると思います。



ただし、この良いイメージが妄想で終わらないように…。

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