子どもに勉強させる方法4【連載】
子どもに勉強させる方法を連載中です。
本記事は第四回目。
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「子どもに勉強させる方法」
4.未来の設計図
さあ、具体的にどうすれば子どもが勉強してくれるのか。その内容に入っていきます。
私は理科の教師をしています。どの教科でもそうですが、特に理科という教科は授業の最初で行なう「導入」を重視します。導入を失敗すれば、その授業丸々一時間が失敗に終わることも多いからです。
さて、導入というのは「さて前回の授業では、2つ以上の物質が合わさる化学変化『化合』を勉強しましたね。では、その逆。1つの物質が2つ以上に分かれる化学変化もあるはずです。今日はそれを実験で確かめてみましょう」などという、「今日はこの勉強をするよ」と示すことです。これで子どもたちは「分かれる反応の実験」という背景を把握し興味を持つことで、その日の授業の内容が吸収しやすくなるのです。。
ところが、言い回しが悪かったりして、今一つ説明し切れていないと、何の勉強をしているのか、何の実験をしているのかを全く理解しないまま、闇雲に黒板を写し、実験をし、無駄な時間を過ごすことになります。
これは授業だけでなく何にでも共通することです。人間の行動には理由があります。例えば、ただ「掃除しろ」と言われて納得しないままやるよりも、やれば周りの人が喜ぶんだとか、気持ちよく過ごせて勉強がはかどるんだとか、意義を見出させることが大変重要なのです。つまり、「動機」です。
子どもに勉強をさせたいならば、まずは勉強しようと思える「動機」作りをしなければならないのです。時間がかかってしまっても構いません。大切なことですから、しっかり動機付けしていきましょう。
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