内申書とか内申点という言葉を聞いたことがありますか?
高校受験ではなぜかこのような言葉が飛び交います。
「そんなことしたら内申点に響くよ」って、子どもを脅すこともあるかもしれません(笑)
意外と知らない人ばかりなので、詳しくご紹介したいと思います。
学校現場を知らない学習塾も間違った情報ばかりですのでご注意を。
さて、「内申に響く」って言葉。
これは「カミナリ様にヘソを取られる」と同じような意味であって、本当にそんなことはありません。
内申書は、正式には「調査書」と言います。
その子が今まで学校生活でどのような事をやってきたのか、学業の成績はどうだったのかを書いた書類で、学校から受験校に提出されます。
例えば、生徒会で○○を担当したとか、学級委員をしたとか、部活で良い成績を収めたとか。
イメージで言うと、通知表の生活面に書いてある文章のようなもの。
でも、悪い事は一切書きません。
だって、悪い事書いたら落とされるでしょ?
どんなにやんちゃな子だって、1つくらい良い事はありますから、どうにかこうにか良いことを書きまくるんですよ。
生徒会とか学級委員、中体連で優勝とか、他生徒とは違う特別大きな事をやったのであればプラス評価されますが、他はさほど差はないでしょう。
さて、内申点の前に、重要な数値「評定平均」の事を。
評定とは通知表の5・4・3・2・1のことです。
全学年、全教科の評定を平均したもの(ただし、単純平均ではないです)が、評定平均となります。
つまり、特に調査書に重きを置く学校を受験する場合は、卒業間際だけ頑張ってもダメです。
1年生からコンスタントに高い評定を取っておかなければなりません。
多くの場合は筆記試験を重視し、調査書は参考程度にされる場合が多いので、さほど気にする必要はありませんが、余りに悪い場合は注意しておく必要がありますね。
そして、調査書の文面と評定平均を総合して、受験校側の基準で点数化します。
これが内申点ということになるでしょう。
この内申点が影響してくるのは推薦入試です。
それと、一般入試での筆記試験の結果がボーダーラインギリギリの時です。
あまりにも本気で気にされるお母様方がいらっしゃいますが、
調査書には悪い事は書きませんから、あまり気にする必要はありません。
ですが、ボーダーギリギリしか点が取れない場合は、今までの評定を考慮に入れて受験校を決めた方が良いかもしれません。
ただし、受験校側の基準で決められることですから、一概に言えないことも事実です。
まずは筆記試験の点数を取ることに注力することですね。