銀杏がうんこ臭い理由(笑)

2012年11月08日

いやはや、美しい!

昨日リンクシェアしていただいたおてもやんブログのオフィシャルfacebookページに、今日は熊本県庁の銀杏並木の写真が。

しかし、私の頭に同時に出てきたのは、独特のうんこにも似た不快臭であります(^^;)

何と低脳な私の頭…。



ついでなので、うんこ臭い理由のお話を科学的にしてみますwww



銀杏の実には低脂肪酸が多く含まれています。

低脂肪酸の分解が進むと(つまり腐ると)、「酪酸(らくさん)」という臭い酸が発生します。

これは、バターやチーズにも含まれています。

バターから得られるので酪農の"酪"の字が付きました。

実は、哺乳類の大腸などでも発酵の結果、酪酸が発生します。

つまり、本物のうんこの臭いも酪酸の臭いが含まれているのであり、銀杏臭の原因と同じなのです。

足の裏臭も同じだそうです。




ではなぜイチョウは腐るとうんこ臭のする実を作るのでしょう?

たぶん仮説になるのではないかと思いますが、

この臭いを嫌う哺乳類に食べられないようにするためではないかと言われています。

実は哺乳類の鼻は酪酸に敏感にできています。

たぶんですが、排泄物を認識するためではないかと思います。

私たちはイチョウに「どうだ臭いだろ!あっち行け!」と言われているわけですね(笑)

最初に食べた人は何と勇気のある人でしょう。



植物は動けない代わりにこのような物質を上手く使って、花や実に誘引したり、逆に忌避したりして、子孫を残そうとしているのです。

ちなみに、唐辛子が辛いのも同じです。

哺乳類は辛く感じますが、鳥類は辛味を感じません。

鳥に食べてもらい、離れた場所で糞と一緒に種が出てくることで、広い範囲または違った環境に子孫を残そうとしているのです。




せっかく美しい写真を見ての、このお話。申し訳ありませぬ。



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Posted by サイエンスタイム®(旧九州サイエンスラボ) at 18:02
Comments(0)科学
 
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